【SF洋画!】映画「マトリックス」の考察&解説!仮想現実、AIが身近な今、観なおして欲しいMatrixの魅力、ネタバレまとめ!

映画マトリックスのあらすじ、考察まとめ!


マトリックスを見て感じたこと、考察を自分なりにまとめました。

自分のこの世の中に対する不思議とも重なる部分も多く、とても考えさせられる映画です!

※自分なりの解釈のため、誤りがあるかもしれません。




あらすじ

ソフトウェアカンパニーで働く青年トーマス・アンダーソン(キアヌ・リーヴス)。
彼には凄腕ハッカー「ネオ」という別の一面もあった。

うたた寝をしている彼のコンピューターに不思議なメッセージが現れ、不審に思いながらも導かれた通りバーへ行くとトリニティという女性に出会う。

翌日遅刻しながらも会社に行くと、身に覚えのない郵便物が届き中から携帯電話が。

そしてその直後、怪しげな黒服たちがオフィスに現れ…

マトリックスとは?

この映画を観る上でもっとも大切なポイント、テーマとなっている部分です。

作品のタイトルにもなっている、「マトリックス」とは何を指しているのでしょうか?

※めちゃくちゃ長いです!要点は文字を大きくしたり、太字にしてあります!

※これはあくまでも自分の見解、解釈で書いた文章です。作者の世界観、考え方とは異なる場合があります。


あなたは今、自分に見えているこの世界が現実だと思っていますか?

もしかしたら、何者かによって作り出された世界、もしくは夢を見ている状態なのではないか?と思ったことはありませんか?

何言ってるんだ…?と思った方は幸せな人生を送っているんでしょうね。うらやましいです。
でもそれだと、AIの思う壺ですよ?


作中でモーフィアスはこう語っています。

「マトリックスは様々な場所に存在する。真実を隠すため、目の前に下ろされた虚像の世界である。」

その「真実」とは?

「真実は君は奴隷だということだ。何も感じない心の監獄に入れられているということ。」


マトリックスとは仮想現実のことです。


仮想現実=実際には存在していない、仮想(空想)の世界、空間ということになります。今の時代よく耳にする言葉ですね。

作中の考え方で言えば、私たちが今見て、感じて、自分がここに存在していると”思っている”この世界は、AI、人工知能によって作り出された仮想空間なのです。

つまり、あなたは今、マトリックス(仮想現実)の中に居るということになります。

あなたが今見ているこの世界は実際には存在しない、AIが作り出した仮想の空間、仮想の世界なのです。


それではなぜ、仮想空間の中であるのに、痛い、おいしい、気持ちいいなど五感で感じる感情、感覚を抱くのでしょうか?

そのあなたが感じていると”思っている”感覚は、単なる電気信号を脳がそう解釈している(痛い、おいしい、気持ちいいなど)だけに過ぎません。

実際人間は電気信号で動かせますしね。





マトリックスは支配でもある。


また、モーフィアスは「マトリックスは支配だ。」とも語っています。

AI、人工知能が支配する世界で人間は生まれるのではなく”栽培”されています。

作品の舞台となっている西暦2199年頃、現在人間が野菜や豚、牛などの家畜を育てそれを食べて栄養やエネルギーとして使うのと同じように、AIが人間をエネルギー源として使うようになったのです。つまり人間が家畜や野菜のようにAIに育てられています。

太陽光発電に頼っていた時代に、コンピューター(AI)を停止させるため(電力を断つため)に人間は青空を破壊し、太陽を遮りました。それでAIが滅びると思ったのです。

しかしAIは、人間の体から出る生体電気エネルギーは膨大な熱量を生み出すことができることを発見し、それを核融合と結合させ、パワーを得ようと考えました。

そのエネルギー源として人間を利用するためには、人間を生かす必要があります。

そのために「マトリックス」が必要なのです。

このエネルギー源として利用するため、私たちをマトリックス、仮想の世界に入れて(感じさせ)生かされています。

人間が家畜に餌をあげるのと同じですね。

おいしい思いをさせておいて、最終的には食べられてしまいますからね。


そして死んだ人間、すなわち死体は液化され、生きた人間に栄養として注入されます。

人間が廃棄する野菜や糞尿を畑に撒いて栄養として利用するのと同じです。


このような点をピックアップすると、現在人間が当たり前のようにしていることに対しての警告のようにも捉えることができます。

今人間は地球上でもっとも力があって、偉いのは自分たち人類だと思っています。

そのため野菜はもちろん、他の動物だって捕って食べるし、地球の資源も好き放題使っている、これに関しては人類はガンだとエージェントが言っています。一度そこに住み着くと、そこにある資源を食い尽くしてしまいますからね。

AIが様々なものに搭載されている現代。
もし「地球環境を守れ。」と指令を下されたAIが地球を破壊している一番の原因は人間であると認識したら、マトリックスと同じような事が起こる可能性は大いにあり得ますね。

地球環境を破壊しているものを消せば良い=人間を支配or排除すればいい訳ですからね。
これに関してはターミネーターにも言える事ですが。

また、エージェントは進化せぬものは滅びる運命だと言っています。

これは本当に不思議なのですが、人類は自分の知る限り、今の人間の形になってから大きく進化していません。

キリンは高い木になる葉っぱを食べるために首が長くなったと言われています

ではなぜ人間は、大きく変化(進化)しないのでしょうか?

時代の変化に合わせて、今の環境でも生きていけるように少しづつ目に見えない部分で退化や進化をしているのかもしれませんが、キリンの首が伸びるほどの進化をした子供が突然生まれてきてもおかしくありません。

もし、人間が自分の種を残そうと進化し続けるのであれば、酸素が無くても、呼吸をしなくても生きていける人間が生まれてきてもおかしな話ではありません。

でも、そのように進化しないのは、現状でこの世界がすべてを人間の都合のいいように作っているから、進化する必要が無いのでしょうね。

人間はキリンのように高いところの葉っぱを食べなくても生きていけますし、高いところへ行く手段もいくらでも開発されていますからね。

もしくは、これ以上進化しないように何かしらの力が働いているのかもしれませんが…


そして、仮想の現実を見せるのなら、楽しい事だけを見せておけばいいのになぜ辛いことや悲しいこともあるのか?ということに関してエージェントスミスが語っています。
人間はあまりにも楽しいこと、気持ち良いことばかりが続くと、「これは現実なのだろうか?」と疑問を持つようです。
だから現実の事だと思わせるためにあえてつらいこと、悲しいことも盛り込まれているようですが、それにしても自分の人生は楽しいことが少なすぎて…逆に現実ではないんじゃないか?と怪しんでしまいます…


※ここからは完全に自分の見解、体験談です

僕は小学生だった時にふと、「今自分の見えていない世界(範囲)では本当に友達や知っている人たちが生活しているのだろうか?もしかしたら、今僕の目に見えている場所だけが存在していて、その他のところは真っ暗で、何も存在していないんじゃないか?」そう思ったことがありました。
だって、実際に自分の目の届く範囲でなければ、電話の声も、テレビのニュースも、実際に存在していなくてもその情報だけを送れば、僕にはそこに目に見えない世界が存在しているという意識を植え付けることができるじゃないか?と思いました。
「トゥルーマン・ショー」の考え方に近い部分もあるかと思います。

もっと言えば、実は今自分は”脳”しかなくて、水槽の中でケーブルで繋がれていて、映像や音声を伝えて、生きているような感覚にしているだけで、実際には人間の形をしていないんじゃないか?とも思っていました。これはマトリックスに近いですね。まぁまさかそれをエネルギーとして使われているとは思いませんでしたが、有効活用しなければそんなことをしていてもなんの役にも立ちませんからね。

あと、実は自分はもう死んでいて、ずっと夢を見ているのと同じ状態なんじゃないか?と思うときもあります。
実際僕は今まで人生で2度死にかけていて、1度目は一酸化炭素中毒、2度目はバイクで。
特に2度目は「あっ…もうダメだ…」と本気で思った後、一瞬記憶が飛び、なぜか助かっていたのです。
今でも不思議でたまりません。
だから、今はまた別のマトリックスの中に居るのかもしれませんね。
死んだら別のマトリックへ移動する。これなら「死」ということに対して納得がいきます。
死後の世界にとても興味があるので、このマトリックスの考え方はとても参考になりました。


この映画が公開された1999年、その当時小学生だった自分はマトリックスをまともに見たことはなく、マトリックス=めっちゃ体を反らせて銃弾を避ける映画。という知識しかありませんでした。
しかし大人になってからマトリックスを観たときに、「やっぱり俺と同じことを思っている人はこの世に居るんだ!」と驚きました。
しかもそれがあの有名なマトリックスだということに驚きを隠せませんでした。

最後に


最後まで読んでいただきありがとうございました。

もし、マトリックスをただのSFアクション映画だと思っている方がいるなら、ぜひ真面目に見てください。

この映画を見て何も感じないようであれば、あなたは楽しい人生を送れているのでしょう。

素晴らしいことです。

僕のようにいろいろなことを感じ、考え出すと、どんどん深みにはまって抜け出せなくなります。









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